毎年のように何かしらの自然災害が発生する日本。
今回は日本で起こりうる自然災害について見ていきましょう。
自然災害は大きく2つ
自然災害とは、天候の変化や地形の問題からくる災害のことを言います。
代表的なもので台風や地震などが挙げられます。
数えきれないほどあるのでは?と思う方もいるのではないでしょうか。
数多くの自然災害も、大きく分けると2種類に分類されます。
まずはこの2種類について見ていきましょう。
気象災害
一つ目は気象災害です。
気象災害は地上より上、天候や大気中の変化によって生じる災害のことを指します。
大雨や台風などはこの気象災害の一つです。
地象災害
二つ目は地象災害です。
地象災害は地上や地中で起きる災害のことを指します。
主なものは地震や火山噴火などがあります。
すべての自然災害はこの二つのいずれかに分類されます。
今回は「気象災害」に注目してみていきましょう。
気象災害の種類とその影響は?
大気中や天候変化で発生する気象災害の種類を見ていきましょう。
気象災害をさらに細かく分類すると、雨害・風害・雪害・雷害の4つに分類されます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
雨害の特徴と種類
雨害は雨によってもたらされる災害です。
日本だと梅雨や夏のゲリラ豪雨、台風による大雨など、年間を通して起こりやすい災害と言えるのではないでしょうか。
主な被害 河川の氾濫・道路冠水・建物への浸水・土砂崩れ、地すべり・農作物への被害など
主な雨害を見ていきましょう。
雨害1:洪水
大雨により河川の流量が増え水かさが増し、流れるスピードが速くなることを指します。
さらに河川の水があふれ出て、河川敷や堤防の外まであふれてしまう「氾濫」も洪水の一種です。
2019年の台風19号による千曲川の氾濫も洪水の定義に当てはまります。
雨害の代表的な災害であり、身近かつ甚大な被害をもたらす可能性がある災害です。
雨害2:豪雨
短時間で局地的に強い雨が降ることを豪雨といいます。
「ゲリラ豪雨」は集中豪雨の一種で、より突発的で予測が困難な豪雨の俗称です。
また近年増えている「線状降水帯」は、大雨をもたらす積乱雲が次々と列になり、同じ場所に長時間大雨を降らすものです。短時間で一気に降る「ゲリラ豪雨」や「夕立」とは違い、長時間降り続けることで被害がより大きくなる傾向があります。
雨害3:雹(ひょう)
雹は空から降ってくる直径5㎜以上の氷の粒のことをいいます。
ゴルフボール大やテニスボール大の雹が降り、車が凹んだり窓が割れたりするニュースも見かけますよね。
そのようなニュースは夏に見ることが多くありませんか?
なぜ夏に氷の粒が降るのか、不思議に思えますよね。
雹は発達した積乱雲によって作られます。そのため、積乱雲が発達しやすい夏に降るのです。
逆に積乱雲が発生しづらい冬に雹が降ることはほとんどありません。
ちなみにあられは5㎜以下。サイズによって呼び名が変わっています。
風害の特徴と種類
風害は風による災害のことを指します。
長野だと秋の台風で収穫前のリンゴが落ちてダメになってしまう、なんてことも耳にすることがありますね。
主な被害 倒木、飛来物による怪我や破損・建物の倒壊・高潮、高波・海水による塩害・農作物への被害など
主な風害の種類を見てみましょう。
風害1:台風
毎年必ずと言っていい程日本に接近・上陸する台風。2019年には台風19号によって長野県内でも甚大な被害が発生しました。
「山に囲まれているから大丈夫」は、今はもう通用しなくなっています。
台風はただ雨を降らすだけでなく、そこに風が加わることでより大きな被害をもたらすため、より一層の注意が必要です。
風害2:竜巻
積乱雲から地面に向かって渦を巻いて伸びる竜巻。アメリカなど海外で発生することが多いイメージですが、日本でも観測が確認されています。
竜巻による強風で外に置いてある鉢などの小物はもちろん、車や家屋まで飛ばされるなどの大きな被害が想定されます。
風の音が変わったり竜巻の前兆である漏斗雲(厚く黒い雲の下から下に向かって漏斗の口のように垂れ下がった雲)を見かけたりしたら竜巻の危険が迫っているかもしれません。
天気が荒れているときは雲や空気の変化に注意しましょう。
風害3:つむじ風
竜巻のように渦を巻く風と言えば、つむじ風もあります。
大きな違いは雲を伴っているかどうか。
竜巻は積乱雲から漏斗雲を伴って地面に向かってきますが、つむじ風は雲を伴わず、むしろ晴天で地面が暖められた時に発生します。
運動会の日にグラウンドにつむじ風が発生しテントが飛ばされた、なんてニュースも見かけることがあるのではないでしょうか。
雪害の特徴と種類
雪害は雪による災害です。長野県民にとっては身近な災害と言えるのではないでしょうか。
雪下ろし中の事故など、毎年雪による被害は後を絶ちません。
主な被害 集落の孤立・建物の倒壊・遭難、滑落・除雪中の事故・視界不良、路面悪化による交通事故など
主な雪害を見ていきましょう。
雪害1:豪雪
長野県にも飯山や白馬、戸隠、野沢温泉など北信を中心に豪雪地帯があります。
「何センチ以上の雪が降ったら豪雪」と規定はありませんが、気象庁では「著しい災害が発生した顕著な大雪現象」と定義しています。
道路の除雪が間に合わず交通に影響がおよんだり、雪の重みで屋根やカーポートが破損したり、豪雪による被害は毎年のように報告されています。
雪害2:吹雪
降雪と強い風が合わさった吹雪。視界が悪く、車の運転はもちろん歩行も困難になることもあります。
転倒や交通事故のリスクも高まるため、吹雪の日はなるべく外出を避けるようにした方が良いですね。
雪害3:雪崩
山などの斜面に積もった雪が気温の上昇などで融け始めたり、動物が雪の上を走るなどしてバランスが崩れ、雪が流れ落ちてくる現象を雪崩といいます。
気温が上昇し始める冬の終わりから春先にかけては特に雪崩注意報を耳にすることも多いですね。
スキーや雪山登山を楽しむ場合も十分注意が必要です。
雷害の特徴と種類
その名の通り雷による災害です。
直接雷に打たれる経験をしたことがある人は少ないと思いますが、落雷による電化製品の被害や火災など、その威力から甚大な被害を受ける可能性もあるため油断ができません。
主な被害 感電・停電・火災
雷害1:落雷
雷による災害というと落雷が最たるものでしょう。
山頂やゴルフ場など開けたところにいる場合は人にも落雷する可能性があるため注意が必要です。
雷の音が聞こえる範囲は大体10km前後。
10kmも離れていれば安心、ではありません。
雷雲の大きさは直径10kmほど。いくつもの雷雲が連なっていれば幅20~30km、長さ100kmにまでなることだってあるそうです。
つまり、音が聞こえる範囲であればどこでも落雷の可能性があります。
雷の音が聞こえたら身を守る態勢をとったり家電のコンセントを抜いたりして備えると安心ですね。
気象災害から身を守るためには
気象災害から身を守るためには、まず最新の気象情報をキャッチすることが大切です。
今は気象観測の技術が上がり、ある程度の気象災害は事前に予測できるようになってきています。
定期的に気象情報を確認し、台風や大雨、大雪などの可能性があるのであれば事前に対策を打つようにしましょう。
対策を講じた結果災害が発生しなくても、「何もなくて良かったね」で終わります。
しかし対策をしなかった結果災害が発生したらどんなに悔やんでも悔やみきれないはずです。
自然災害を止めることはできません。
事前にどれだけ備えられるかがその後の明暗を大きく分けることになります。
まとめ
今回は日本で起きうる自然災害から気象災害にピントを絞ってみていきました。
日本では様々な気象災害が年間を通して発生しています。
しかし予測できるようになってきているのが最大のポイント。
現代の技術を味方につけ、災害が迫ってきているときは早め早めの備えを心がけましょう。
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