【考えよう危機管理】避難所と避難場所、何が違うの?それぞれの種類も紹介

8月~9月にかけて、台風が上陸しやすいシーズンとなります。

大雨によって避難指示が発令されることもありますが、その時に耳にする「避難所」や「避難場所」は何が違うのでしょうか?

いざという時に用意されている避難先の種類について今回は詳しく見ていきましょう

 

「避難場所」と「避難所」の違いは?

「避難場所」と「避難所」、どちらも良く耳にする言葉ですが、その違いはご存知ですか?

実は明確に役割がわけられています。

避難場所の役割

避難場所を一言で言うと「一時的に避難する場所」です。

例えば洪水や火事などの災害が発生した時に命の安全を守るために一時的に移動する場所です。

あまり知られていないかもしれませんが、災害の種類によって避難場所は別々に指定されています。

 

 

避難所の役割

避難所を一言で言うと「当面の避難生活を送る場所」です。

大災害が発生した時に学校や地域の体育館で避難生活をしている映像を見たことがあると思います。

災害による危険がなくなるまでの間や、災害により家に戻れない状態になってしまった方が一時的に生活を送ることを想定して指定された場所です。

 

避難場所としてだけ、あるいは避難所としてだけ指定されている場所もありますが、どちらも兼ねている場所もあります。

避難所・避難場所の種類

避難先は大きく「避難所」「避難場所」の2つにわけることができますが、その中でもさらに細かな種類があります。

ここからは5つの避難所・避難場所の種類を見ていきましょう。

 

1.指定避難所

指定避難所は先ほどの避難所での解説の通り、危険がなくなるまでの間や帰宅できない場合や家で生活を送ることが難しい場合、一時的に滞在する場所になります。

寝泊まりすることを想定した場所であり、長野市の場合は後述の指定緊急避難場所の中から指定されています。

指定避難所は災害の種類を問わず指定されており、避難生活が送れるようある程度の規模であることなどが条件となっています。

 

2.福祉避難所

福祉避難所は、災害時に一般の避難所での生活が困難な高齢者や障がい者、乳幼児などが安全に避難生活を送れるように、必要に応じて開かれる避難場所です。

福祉避難所はいわゆる「二次避難所」であり、災害が発生しても最初から利用できる場所ではありません。

一時避難所である指定避難所に避難した後、必要に応じて開設されます。

 

福祉避難所とあるように、指定される施設はバリアフリー化されている必要があります。

そのため、介護施設などが福祉避難所として指定されていることが多くあります。

 

3.指定緊急避難場所

指定緊急避難場所は名前のとおり、緊急時に避難をする場所になります。

避難場所のため、一時的な避難に使用され、長期的な滞在には適していない場合もあります。

指定緊急避難場所は以下の災害の種類によって別々に指定されています。

  1. 洪水
  2. 崖崩れ、土石流及び地滑り
  3. 高潮
  4. 地震
  5. 津波
  6. 大規模な火事
  7. 内水氾濫
  8. 火山現象

 

4.広域避難場所

広域避難場所は大人数が避難できる広い避難場所のことを言います。

災害が拡大したときに一時避難場所からさらに広域避難場所に避難することがあります。

主に大きな公園などが指定されており、仮設住宅の建設も可能な場所になっています。

 

5.一時避難場所

一時避難所は一時集合場所とも呼ばれ、比較的小規模な避難場所です。

地域の公園や自治会館などが一時避難場所となっていることがあります。

広域避難場所への中継点としても利用され、例えば家族や地域の人々が一時避難場所に集まり、集団で広域避難場所へ移動するケースもあります。

 

避難所・避難場所を調べるには?

避難所・避難場所に指定されている施設には、入口に案内が掲示されています。

学校や公園に掲げられているものを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

 

近所を散策し、どこにどのような避難所・避難場所があるのか実際に目で確認することがおすすめです。

 

しかし日頃忙しく、自宅周辺をじっくり歩く時間を取れない方もいるはず。

そのような場合はハザードマップを活用しましょう。

ハザードマップでは災害別に指定緊急避難場所の位置を確認することができます。

【考えよう危機管理】ハザードマップでお住まいの地域の災害リスクをチェックしよう!

 

また、自治体ごとにホームページなどで避難所・避難場所を公開している場合もあります。

ご自身がお住まいの自治体情報を一度確認すると良いでしょう。

 

まとめ

今回は避難所・避難場所の違いとその種類についてみていきました。

いざというとき、どこに避難すべきかを理解しておくことでスムーズな避難が可能になります。

何かが起きる前に、どんな時にどこへ避難すれば良いのかチェックしておきましょう。

 

 

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