真にお客様のお役に立つことを目指して

長野ヤナセ株式会社 営業部 販売課 課長代理 小川宗久

Q. どんなお仕事をされていますか?

自動車を通して、お客様が生活するうえで必要なサポート全般を行う仕事ですね。自動車ディーラーのセールスだけど、車を売るだけの仕事ではないです。

車のことを通して、お客様の身の回りのことやお客様が思いつかないようなことをプロとして考え、お客様に本当にふさわしいもの、お客様に本当に有意義・有益になるものを考えて提案立案しています。車を通したお客様への「コンサルティング」ですね。

「この車が欲しい」っていうニーズにただ応えるのではなくて、その車がお客様にとって本当に良いものなのか、例えばこれからの未来を考えたらAじゃなくてBの車の方が良いこともありますよね。そんな時は「今はこうだけど、将来こうなる可能性があるなら今はBの選択はどうですか」という提案になります。

今、目の前のことだけでなく、お客様にとって有意義で将来喜んでいただけるものを提案することが仕事です。

ほかにも車以外のこと、例えば弊社の場合は経営者層のお客様も多くいらっしゃいますので、自動車のお話だけでなく、経営に関するちょっとしたお話からサポートをご提供することもあります。

総じて、「お客様が豊かな生活を送るために必要なものをサポートする仕事」ですね。

Q. なぜこのお仕事を選んだのですか?

子どもの頃は典型的な「車好きの少年」でした。ミニカーをたくさん持っていたし、国道沿いの家だったので、家から道路を眺めて、通る車の車種を言うゲームなどもやっていて。

あと、物心ついたころから両親がドイツ車に乗っていたことも影響していますね。子どもの頃は、うちだけ周りと違う車だったのが嫌でしたが、自然とドイツ車のカラーリングやエンジンが体に染みついていたのだと思います。

だから学生時代に参加した就職説明会で、数ある企業の中で自然と長野ヤナセのブースに座っていましたね。

Q.仕事をするうえで大切にしていることは?

-「会社都合」と「お客様都合」の両方に応える

会社の都合をお客様にあてはめないことは常に大切にしています。

会社員なので、当然会社としての目標を達成しなければいけません。でもそれは「こちら側」の都合であって、お客様には関係のないこと。こちらの都合でお客様に何かを案内するのは嫌なんですよね。しかし会社員として会社の都合にも応えなければいけません。だったら違う方法で成果を持ってこられるような工夫を意識しています。

例えば会社の都合に合うお客様にお話をするとか。これを実行できるためには何をすれば良いのかを考えて動くようにしていますね。そのためにもすべてのお客様や様々な情報を常に見返し、考え続けています。それを繰り返すことで、会社の都合にもお客様の都合にもバランスよく応えるために足りない部分を補うようにしています。

自分の努力不足で会社やお客様の不利益になるようなことだけは絶対にしたくないですね。

-格好良く、「メルセデスのセールスマン憧れの仕事」でありたい

新卒で長野ヤナセに入社し、多種多様な新車・中古車を販売経験した中で、2021年にメルセデス・ベンツ新車販売において累計販売1000台を達成することができました。地方で、しかも雪の降る長野で1000台達成は遠い話だと最初の頃は思っていました。でも地方であることを言い訳にしたくなかったですし、東京や大都市圏じゃなくてもできることを証明したかったんです。

この1000台達成は長野でできたからこそ意義があります。

日本一の販売店で1番を狙っても良いけど、逆に無理だと思われているところでやってこそ格好良いと思っていますし、そんな姿を見せることで若い世代の人たちの憧れでいたいと思っています。私の姿を見て、「長野でチャレンジしてみようかな」と若い人たちが行動してくれたらとても嬉しいですね。

Q.1日のルーティンを教えてください

ルーティンというわけではないけど、一人でいる時間はお客様のことばかり考えていますね。家にいる時や寝る前や車の移動中など、時間があれば「あのお客様にあの案内をしたら喜んでいただけるかな」などずっと考えています。

「1台売るにはどうしたら良いか」より「喜んでもらえるには、『ありがとう』と言っていただけるためにはどうしたら良いか」ですね。こういうことを考える時間って自分にとってはすごく大事なんです。
考えた結果、「この方は、今は提案するタイミングではない」となれば、今ではない引き出しに一旦しまいます今ではない方に無理やりご提案したり値引きをしてお売りしても、車を通しての末永い良好な信頼関係は築けませんから。でもそれで終わると成績は残らないので、別の方はどうか、などを考えて動きます。そうやって何度も考えて動いていると、案外良い案が生まれてくるものです。

目指しているのは「車のセールス」の立場ではなく、「車を通したコンサルティング」の立場です。本当に喜んでもらえることは何なのかを考えることで、お客様との本当の信頼関係を築けると思っています。

時間ができると常にお客様のことを考えているのは、ある意味ルーティンですね。

一問一答

・休日の過ごし方は?

最近は学生時代にやっていたスキーを再開したので、冬は結構スキーに行きますね。同僚ともナイターや休日に行きます。

あとはいろんなことを知りたい性格なので、何か新しい情報やネタがあると結構どこにでも出かけて知見を広げるようにしています。

・今の仕事をしていなかったら何をしている?

人と喋るのが好きだから、人と会話をする仕事をしていたかもしれないです。

親が飲食業をやっていたから、飲食店をやっていた可能性はあるかもしれないですね。

・今欲しいもの/マイブームは?

やっぱりスキーですかね。スキーに行ける日は限られていますが、膝・腰まであるパウダースノーに当たった日は子どものようにずっと滑っています。

・子どもの頃の夢は?

あんまり覚えていないんですよね。子どもの頃はスキー競技一本だったけど、オリンピックに出たいとかの夢もなかったですし。

そのかわり、目の前の目標にはとことん集中していましたよ。今季の全国大会で優勝したいとか、ナショナルチームのウエアを着たいとか。

遠い先まで見ると疲れますから、その分近い目標を追いかけているタイプでした。

・疲れた時のリフレッシュ方法は?

お風呂とお酒ですね。良い気分転換になります。

・座右の銘は?

ありません。あえて持たないようにしています。

プロフィール

新潟県妙高高原町(現妙高市)出身。

中学時代からスキー ジャンプ・コンバインドを本格的に始め、全国中学校スキー大会にて2年生での個人入賞を皮切りに、中学校各歴代大会において優勝・入賞多数。チームとしてはで強豪の松代高校(新潟県十日町市)、近畿大学に進学。インターハイ総合優勝、インカレで総合優勝を経験。

大学卒業後、長野ヤナセに就職。中途採用が多い中、新卒教育の1期生としてセールスを学び、頭角を現す。

2021年のメルセデス・ベンツ日本の集計で累計販売台数1000台を達成しメルセデス・ベンツ レジェンドセールスとなる。
レジェンドセールスは、地方都市、降雪地帯、北海道・東北・日本海側では初の快挙。

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