みんなが元気になることで、誰より自分が元気になれる

ワークアウトパートナー 代表 井上大雅

ワークアウトパートナー 井上大雅

Q. どんなお仕事をされていますか?

一言でいうと、「体と心の専門家」です。体が変わると心が元気になりますし、逆に体を変えたくても心が変わらないと変えられません。体と心を通して、老若男女問わず多くの人が元気に幸せになる仕事をしています。
 具体的には6つの活動をメインで行っています。

① スポーツトレーナー

「体を変えたい」「より健康的になりたい」など、お客様の要望に沿ってトレーニングメニューを作成し指導しています。この中には食事管理も含まれています。わかりやすく言うと「パーソナルトレーナー」のようなものです。その方が望んでいる理想に向けて個別メニューを作成しサポートしていきます。

② フィットネスインストラクター

 複数の参加者と一緒に、ボクササイズやバーベルを使った筋トレなどのプログラムを行います。スポーツトレーナーが1対1のものに対して、フィットネスインストラクターは1対多数のチームトレーナーのようなものです。ここから派生して部活のチームを指導したり、企業様のグループエクササイズを行うこともあります。

③ コーチング系セミナー講師

 スポーツコーチングから派生してコーチングについて取り組んでいます。例えば、同じことを伝えるにしてもどのような言葉が良いかは相手のタイプによって異なります。またチームには様々な立場の人が関わっています。部活であれば監督と選手、保護者と選手などです。それぞれの関係を見ながら、チーム作りに何が大切かを伝えています。企業様であれば、最近はハラスメントに対する根本原因が何かを考え伝えることなども多いですね。

④ 専門学校講師

 全国展開している専門学校の外部講師を務めています。スポーツトレーナーの学科があり、そこで授業を受け持っていますし、専門学校からの依頼を受けて県内の高校で授業をやることもあります。

⑤ 高齢者向け体操教室

 長野市内の施設を中心に回り、高齢者向けの体操教室を行っています。年齢や体力に応じて体操の強度は変えますが、目の前の方が元気になるようにお伝えしています。

⑥ YouTube配信

 YouTubeチャンネルを開設し、動画配信を行っています。もともと私は幼いころから空手をしていたので、蹴りやパンチの方法などの解説動画を中心に公開しています。動画を見た方が、やりたいことをできるようになって元気になってくれたら何よりうれしいです。

 

 私の仕事は体や心のことを伝える・教えることが多いです。私が伝えたことで目の前の方が元気になることが、私の一番の喜びです。

Q. なぜこのお仕事を選んだのですか?

 幼少期から大学までずっと空手をしており、空手を通して筋トレに出会ったことは大きなきっかけだったと思います。大学に入ってからは「自分の体を使って人の役に立つことがしたい」と思うようになりました。そんな時、当時アルバイトをしていたジムのスタジオで、スタジオに入るときとプログラムを終えて出てくるときのお客様の表情に衝撃を受けたんです。出てくるときの方が元気で生き生きとした表情をしていて、「こういった形で人を元気にすることが出来るのか」と。人が元気になる姿が好きで、こんな形で人を元気にできるなら、とこの道に進みました。最初はアルバイトをしていたジムにそのまま就職し、その後専門学校講師に転職、現在は独立して様々な活動をしています。

ワークアウトパートナー 井上大雅

Q.仕事をするうえで大切にしていることは?

- 「1対多数」ではなく「1対1」×たくさん

 1対多数の仕事が多いですが、その時に「1対多数」とひとくくりに考えるのではなく、「1対1」がたくさんあると思って取り組んでいます。目の前に30人いれば、1対1が30組ある、といった感じですね。「多数」と見てしまうと、集団として見てしまいます。ですが、そこには全く異なる30人がいます。一人ひとりの目を見て声をかけ、向き合うようにしています。

- 参加者の背景を考える

 私にとっては慣れている場所でも、初めてスタジオにいらっしゃる方は緊張すると思います。それでも参加されるのにはいろんな理由があるはずです。「どんな気持ちでスタジオに来られているのだろうか」「もしかしたらほかの予定を調整して参加されているかもしれない」といったことを考えると、私にとってはいつものスタジオプログラムでも、1回1回を大切に、参加されている方にとって最高の時間にしたいと気持ちが引き締まります。久しぶりに参加された方に声を掛けたら「今日は仕事を休んできました」と返ってきたこともあります。そういうことを聞くと、より一層大切にしなければと思いますよね。会話の中から、あるいは一人ひとりの様子から想像して、どんな目的でどんなことを求めて来ているのかを想像し、応えられるような時間を作っています。

- 自分が常に最高の状態である

 元気を与えるには、やはり自分自身も常に良い状態であることを保つ必要があります。私の言う「良い状態」とは、感情の変化がない状態のことです。そのために心理学や感情についても学び、感情をコントロールできるようになってきました。おかげで、基本的に感情が下がることはありません。もし下がっても一瞬で、すぐに上がれます。
 感情をコントロールするコツは「客観的に見る」ことです。感情は、結局は自分が選択した結果です。何かが起きて「嫌だな」と思っても、「自分は今嫌だと思っている」という事実だけをまずは受け止めるようにします。出来事という事実に対して、自分が「嫌だ」という感情を選択した、というだけです。このように客観視することを意識し続けると、自然に感情をコントロールできるようになってきます。
 感情を揺らすようなことから離れるのも一つですね。私の場合はやりたいことをやっていると楽しい状態でいられます。そのやりたいことが今の仕事そのものなので、楽しくて良い状態をキープできています。

Q.1日のルーティンを教えてください

ワークアウトパートナー 井上大雅

4時45分 起床 

5時~6時 ジムで筋トレ

7時 朝食・支度

 

日中はその日の仕事による

 

21時~ ストレッチ・読書・何もしない時間を過ごす

23時 就寝

一問一答

・休日の過ごし方は?

休日はあってないようなものですね。本当に何もすることがない日は県外にドライブに行きます。最近は日本海側によく行きます。海の何もない感じが好きなんです。ただ波の音を聞いているだけで良いですね。

 

・今の仕事をしていなかったら何をしている?

多分、何かしら人に伝えたり教えたりする仕事をしていたのではないかと思います。人が元気になる仕事をしていたと思いますね。

・今欲しいもの/マイブームは?

ほしいものは語学力です。YouTubeを海外の方に見ていただくことが増えていて、編集して翻訳していますが、もっと自分の言葉で伝えられるようになりたいです。それができたら自分の世界も広がるような気がしています。
マイブームは特にないですね。良くも悪くも感情が揺れなくなって、流行りものに動かされなくなりました。

 

・子どもの頃の夢は?

あまりなかったです。空手ばかりやっていて、それ以外を考えたことがありませんでした。大会に勝ちたいとか、目の前のことにいつも集中していましたね。

・疲れた時のリフレッシュ方法は?

毎日リセットしているので疲れることがないです(笑)。日々のルーティンがリフレッシュ方法ですね。疲れる前にリフレッシュしていますし、肉体的に疲れることはあっても、毎日やりたいことをやっているので疲れる感覚はありません。

・座右の銘は?

「常に最高の自分でいる」

自分が幸せでいないと、人を幸せにすることはできません。まずは自分を整えることが大切です。そして最高な自分を多くの人に分けていきます。

ワークアウトパートナー 井上大雅

プロフィール

長野市出身。小学生から空手を始め、空手で松本市の高校・愛知県の大学へ進学。大学生時代のジムでのアルバイトをきっかけにトレーナーの道を目指し、卒業後はそのジムに就職。その後専門学校への転職を経て、現在はフリーで活動中。「体と心から元気にする」ことをモットーに、幅広く指導・講演をおこなっている。

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