【考えよう危機管理】日本で起こりうる自然災害② 地象災害の種類と起こりうる被害とは?

日本で起こりうる自然災害。

前回は「気象災害」について詳しく見てきました。

【考えよう危機管理】日本で起こりうる自然災害① 気象災害の種類と起こりうる被害とは?

今回は、もうひとつの自然災害「地象災害」について詳しく見ていきましょう。

 

地象災害とは?

地象災害とは地上や地中で起きる災害のことを指します。

主なものに地震や火山噴火などがあります。

 

ちなみに前回ご紹介した「気象災害」は天候や大気中の変化で起きる災害のことをいいます。

大雨や台風などが該当します。

 

地象災害の種類とその影響は?

地上や地中で発生する地象災害。

大きく分けると、地震・津波・火山・土砂の4つに分類されます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

地震の特徴

 

地象災害の代表ともいえるのが地震です。

複数の大陸プレートが接しているところにある日本では、いつどこで大地震が発生してもおかしくありません。

 

そんな日本は古くから地震と共存してきたため、他国に比べて建築物の耐震設計が優れていたり、一人ひとりの地震に対する防災意識が高いと言われています。

 

他の地象災害である津波や土砂災害は、この地震によって誘発されることが多く、地震の規模によっては更なる災害を招く場合もあります。

「よくある地震」と侮ることなく、日頃の防災への備えが重要です。

 

津波の特徴

 

大きな波が押し寄せる津波。地震によって発生する災害の一つです。

海底から大きく海が動くため勢いがすごく、陸に到達してもその勢いは衰えず陸地を駆け上がります。

その威力とスピードは津波の大きな特徴です。

2011年3月11日、東日本大震災では震災だけでなく津波によっても多くの方が犠牲になりました。

その時の津波の高さは宮城県女川港では14.8mとされています。

しかしこの観測は港での観測結果。

“陸地を駆け上がった津波“の高さは女川町で43.3mまで到達したとされています。

 

海から離れていても河川を津波が逆流し、堤防決壊や浸水の被害が発生する恐れもあります。

海沿いの地域だけでなく河川の近くにお住まいの方も十分注意するようにしましょう。

 

火山の特徴

 

日本には111の活火山があります。

近年では2014年長野県と岐阜県の県境にある御嶽山噴火が記憶に新しいのではないでしょうか。

この噴火では63名もの犠牲者・行方不明者を出し、被害は戦後最大とも言われました。

 

火山噴火による災害は様々挙げられます。

・噴石

 ・火砕流、溶岩流

 ・火山ガス

 ・火山灰

 

本州では中部から東北にかけて内陸に多く活火山が存在しています。

活火山の中には気象庁が常時監視している火山もあります。

ご自身が住んでいるエリアの近くに活火山がないか、予め確認しておくと安心です。

 

土砂災害の特徴

大雨などでも土砂災害は発生しますが、地震や火山活動によっても土砂災害は発生します。

山や崖の土砂が崩れたり、崩れた土砂が河川に乗って流れてくることによって家や道路が埋まってしまいます。

小さな集落だと土砂災害により道路が通行できず孤立してしまう、といったニュースも目にすることがありますね。

 

気象災害・地象災害のどちらでも起こりうる土砂災害へは日頃からの警戒が必要です。

ハザードマップで確認するほか、ご自身が住んでいる場所の地盤がどうなっているのか調べておくのも良いかもしれません。

 

地象災害から身を守るためには

地象災害の大きな特徴の一つに予測のしづらさがあります。

地震予測や火山の常時観察などはしていますが、気象災害のように数日前から予想することは難しいのが現状です。

そのため、日頃からの意識と備えが地象災害から身を守る最大の武器となります。

定期的に家族と災害時の行動を共有しておいたり、積極的に地域の避難訓練に参加したり、ご自身のできる範囲から日頃の備えを考えてみましょう。

 

まとめ

今回は日本で起きうる自然災害から地象災害にピントを絞ってみていきました。

日本に住む限り、地震・火山といった地象災害から逃れることはほぼ出来ません。

だからこそ、災害時にどのような被害が出るのかを考え備えておきましょう。

 

 

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